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2010年9月24日 (金)

髑髏年金受給事件 社会保障制度の陥穽 

厚労省は詐取と子どもを告発するなら 支給まえ天引きした「介護保険料」の行方 返還 処理責任明確に!

親の死を隠蔽親に年金が生活費 の現実は

「パラサイト」と状況描写するより その生き残り家族達が無年金者だからです

貧困最後の受け皿は生活保護があると国はたかをくくつているのです。しかし国民皆年金制度をきめ細かく構築するのが急務でしょう。

学者も行政もマスコミも 情景描写 カメラマンの立ち位置で 無責任ですよね

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[所在不明の「100歳」問題] 「年金パラサイト」貧困の現実

社会保障部次長 猪熊律子

 100歳以上が4万4449人(今月15日時点)と、40年連続で過去最多を更新したことが発表された。100歳といえば岩手県盛岡支局に赴任していた20年近く前、県内の100歳以上約30人にインタビューして回ったことがある。

 106歳になってもぞうきんを縫い、学校に寄付している女性や、毎朝4時に起き、朝刊の地元の記事を読むのが楽しみと話す100歳の男性。長寿パワーに圧倒される反面、長生きが必ずしも幸せとはいえない現実にも出合った。

 夫と4人の子供に先立たれ、孫の世話を受ける101歳の女性は、「おればかり長生きして」とつぶやくように話す。70代の息子夫婦と暮らす100歳の女性に顔を近づけた時は、尿のにおいが鼻を突き、老老介護の厳しさを思い知らされた気がした。

 当時、約4000人だった全国の100歳以上は4万人超となり、国の推計によると、30年後には40万人を超える。幸せな長寿者が増えてほしいのはもちろんだが、この夏、明らかになった所在不明の高齢者問題を思うと、どこか暗い気持ちになるのは否めない。

 「悪い予感があたってしまった」と話すのは、中央大教授の山田昌弘さん。ご存じ、「パラサイト・シングル」や「婚活」という言葉を世に広めた家族社会学者だ。

 「親の死を隠し、親の受給していた年金をもらい続け、死体遺棄と年金の不正受給による詐欺で摘発される事件が相次いでいる」――昨年6月に出版された山田さんの著書「ワーキングプア時代」の一文だ。数年前から、こうした事件記事が新聞に月1回程度載るのに気づき、「これは決して特異な事件ではなく、いつか社会問題になる」と思っていたという。

 この夏、その予言があたった形だが、山田さんが懸念するのはむしろ今後だ。「親の年金に依存する中年の子供、いわゆる『年金パラサイト』が増えており、その将来が心配」とまゆを曇らせる。

 総務省統計研修所の西文彦教官の分析によると、35~44歳で親と同居する未婚者は年々増え、2009年は280万人。既婚や一人暮らしの同年代に比べ、失業者や無就業・無就学者、非正規で働く人の割合が高く、無収入や低収入のために結婚も自立もままならないと推測される中年層は約74万人に上る。彼らの多くは親の年金に依存していると見られるだけに、中には、親の死後、生活に困って、年金詐欺に走る人が出てくることも懸念される。

 「きちんとした職に就かないのが悪いと彼らを非難するのは簡単だが、非正規の急増など経済や雇用情勢の変化を、すべて個人に負わせるのは無理。むしろ、親との同居によって隠され、先送りされている問題に、早めに目を向けなければ」と山田さんは強調する。

 所在不明の高齢者問題は、子供と同居しているから大丈夫と高をくくっていた行政の怠慢や、家族や地域の

(

きずな

)

の薄さを浮き彫りにした。同時に、老親の年金に頼る中年貧困層への就労支援という課題もあぶり出したような気がする。

(2010年9月24日 読売新聞)

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